【三軒茶屋、宮前区鷺沼、宮前平～高津区溝の口周辺でのギター教室、ボイストレーニング、ボーカル教室はMiyakoda guitar school！～ブログページ～】ボイトレ、ボーカルレッスン：呼吸法の3つ目

ボーカルレッスン、ボイストレーニング講師のLuukaです。

前回は歌う時の基本として『呼吸法』があり、『胸式呼吸』と『腹式呼吸』についてお伝えしました。
こちらの違いはみなさんお分かりになられましたか？？
実際のレッスンでは、体を使ってもっとわかりやすくお伝えしていますので、ご興味のある方はお気軽に体験レッスンへお越し下さいね！

今回は、前回お話した『胸式呼吸』と『腹式呼吸』に引き続き、更に応用編のお話したいと思います。

ボイストレーニング、ボーカルレッスン：背中呼吸

前回、歌を歌う時に適した呼吸法は腹式呼吸と言いましたが、ハッキリ言って腹式呼吸だけでは足りません。

そこでなにが必要かというと『背中呼吸』と呼ばれるものです。

『背中呼吸』って、何？！
って思った方が結構いらっしゃるのではないかと思います。
この『背中呼吸』が歌を歌う為ににはとても重要になって来ます。

これはどんな呼吸法か一言で言うと、
『腹式呼吸と横隔膜の連動呼吸』
と私は名付けています。

横隔膜？
連動呼吸？
どういうことだ？？
と、またまた疑問が出てくると思います。
どういうものかを分かりやすく説明していきたいと思います。

ボイストレーニング、ボーカルレッスン：横隔膜+腹式呼吸

まず、身体の中の臓器である『横隔膜』。

言葉では聞いた事はあるとは思います。
では、どういう形でどこに存在しているかみなさんはご存知ですか？？？

生徒様方に質問してみると、分からなかったり、映像では結構曖昧で『この辺りかなぁ？』など漠然とした感じでしか、認識されていません。

横隔膜の場所としては、肺と心臓のすぐ下、胃の上に位置しています。
一枚の筋肉の膜になっていて、胸のミゾオチから背中にかけてドーム状で存在しています。

息を吸い込むと横隔膜は胸郭と共に広がり、息を吐くと緩んでドーム状に戻ります。

そんな動きをする横隔膜と腹式呼吸が合体すると、背中全体が膨らむ様に息を吸う事が出来る『背中呼吸』になります。

ボイストレーニング、ボーカルレッスン：背中呼吸でのメリット

背中呼吸によって何ができるかというと、、、
胸に負担なくしっかり身体全体を使って息を吸う事が出来ます。

しっかりと息を吸うことから身体に張りを作ることができます。
その状態で歌うことで喉の負担も軽減されます。
同時に楽に声のボリュームが一気に上がり、気持ちよく歌う事が出来ますよ。

そして、体の張りができることで声質にも変化が起きます。

例えば、、、
太鼓を叩くことを想像してみて下さい。
『皮をしっかり張った太鼓』と『皮を緩く張った太鼓』
どっちが良い音が鳴ると思いますか？
想像するとお分かりだと思いますが、やはり『皮をしっかり張った太鼓』の方が良い音が鳴りますよね。

『横隔膜をしっかり張って歌う』
これにより声質も良くなります。

ボイストレーニング、ボーカルレッスン：背中呼吸の息を吸うポイント

背中呼吸で息を吸う時のポイントは、ミゾオチを軸に背中を軽く丸めて緩め、背中で息を吸うイメージを持つ事です。

ここで横隔膜がしっかり広がっているか確認するのも大切です。

確認するポイントをお伝えします。
まず、ミゾオチから左右の肋骨に両手を置いて下さい。
息を吸った時に両手を置いたところが広がってくれば、横隔膜が上手く張っている証拠です。

始めは両手を置き、しっかり掴んだ手を跳ね返す気持ちで、背中に向かって息を吸う練習をしてみてください。
だんだんとスムーズに動く様になって来ると思うので、是非試してみて下さい！

横隔膜のストレッチをしよう！

普段の生活の中で、横隔膜について気にする事ってあまりないですよね？
そのために、けっこう凝り固まっていたりします。

凝り固まったものはストレッチしなければいけません。
横隔膜をしっかりストレッチしておけば、歌は勿論ですが、健康にもとても良いです。
血流は勿論、リンパの流れも良くしてくれます。

なぜ、良くなるかというと、、、
血液の流れは心臓がポンプの役目になりますが、リンパにはポンプがありません。
そのため横隔膜が固まり、滞ると身体の色々なところに不調が出る可能性があります。

では、ポンプがあればいいとなりますよね？
そのポンプの役目になるのが『深呼吸』です！


では肝心の横隔膜のストレッチをしましょう！
やり方は、、、
➀両手をガッツポーズにして、背中呼吸で背中全体に息を吸い込みます。
➁息を目一杯吸った所で息を止めます。
➂そのまま持ち上げる様に胸を張り、両手をしっかり上に伸ばします。
➄口を小さい『つ』の形にして息漏れをする様に息を吐いて行きます。

以上の動作を3回繰り返して1セットとして下さい。
これを毎日2セット繰り返しやってみることをオススメします！

注意点としては、息を吐き切るまで姿勢は崩さず、下腹と背中で支えきることを意識してください。

是非、試して見て下さい！
いい声になって、さらに健康な体を手にいれましょう！！